団体設立趣旨

 奥会津は自然豊かで、只見川、伊南川を母とする山紫水明の地であり、景観美や温泉などの地域資源に恵まれており、縄文時代から人が住み続けています。それぞれの地域には多彩な民俗行事や郷土食、農林資源を活用した特産品など歴史と伝統に培われた文化が今も息づいています。しかしながら、都市集中化と産業構造の変化は、中山間地の過疎化、超少子高齢化をもたらし、今や国と地方、双方で解決をしなければならない重要な課題となっています。

 

 また、奥会津の現代史は只見川電源開発と深く結びついておりますが、東日本大震災とそれに伴う原発事故や集中豪雨による只見川の氾濫は、電源供給地として、今までのままの在りかたで本当に良いのかを考える重要な契機になりました。

 

 さらに、豪雪地帯でもあるこの地には、雪による配電線の切断により数日間孤立する集落もあり、住民の不安は極めて大きいものがあります。安全な生活をしたいという切実な思いに応えるには、住民自身が立ち上がり、新しいことを学び実践していかなければなりません。

 

 そのために、任意団体として会津みしま自然エネルギー研究会を発足させて、学習・研究・実験・教育啓蒙活動等を行ってまいりました。エネルギーの地産地消を最大の目標に掲げ、その一環として地域の電力は地域で作れないかと模索も始めました。

 

 このような活動をさらに充実させ、各地域とネットワークを結び、新たな知恵を創出する広域連携、人が集い知恵を出しあえる場として、2013年5月に「NPO法人 会津みしま自然エネルギー研究会」として法人登録いたしました

 

 これからも、地域の皆さまと喜びを分かち合える地域社会づくりに努めていきたいと、活動を行っております。